ワセリンは、肉割れの予防対策にも使える?

ワセリンは石油から生成されたもので、化学的には炭化水素類の混合物を脱色させて作られました。

 

石油を精製することで、ガソリンや灯油などエネルギー製品が作られていますが、この精製の過程では不純物が出てきます。
その不純物の中にはペトロラタムゼリーという物質が多く含まれていて、そのペトロラタムゼリーの中から高純度に精製されたものがワセリンとなります。

 

精製による純度の違いで、黄色ワセリンと白色ワセリンとに分類されますが、一般に流通しているワセリンは、白色ワセリンです。
商品名の「Vaseline」はユニリーバの商標ですが、世界各地でワセリンと言えばVaselineを指すほど広く知られています。

 

石油から作られるといっても、何度も高純度に精製されたものですので、皮膚への安全性が高く、軟膏や化粧品などのベースになっている物質です。
白色ワセリンを原料として、更に精製を重ねたものは、プロペトといって顔や皮膚はもちろんのこと、目の近くなど皮膚が薄い部分にも使える軟膏のベースとなっています。

 

ワセリンの保湿効果

ワセリンを使うことで、皮膚の表面にパラフィンの膜をはり、角質層からの水分蒸発を防ぐことが可能です。

 

また、膜を張ることで外部からの刺激をシャットアウトすることができ、皮膚トラブルを未然に防ぐバリアの役割を持っています。

 

角質層が外部刺激など、何らかの原因で水分保持機能を失うと皮膚は乾燥しやすくなり、さらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ります。ワセリンを塗ることで、角質層からの水分蒸発が防げますので、乾燥から肌を守ることができます。

 

このように保湿機能が高いワセリンですが、ワセリン自体に肌本来の水分保持機能を上げる成分は含まれていません。
あくまでも、肌に膜を張り蒸発を防ぐことができるだけで、肌の内側からの保湿を目指すなら、肌の奥まで浸透する化粧品などを使った方が効果的と言われています。

 

肉割れ予防に使えるのか

肉割れの直接的な原因は、肥満や妊娠による急激なサイズアップに肌の「伸縮性」が追いつかず、肌がちぎれてしまうことです。

 

妊娠の場合お腹が大きくなるのを止めることはできませんから、お腹が大きくなる前から肌の保湿力を上げて、肌の伸縮性を少しでも高めておくことが予防になります。

 

肌の保湿力を高めるには、肌を乾燥から守ることが先決です。
ワセリンを塗る習慣をつけることで、角質層から水分が蒸発するのを防ぐことができますが、肌本来の保湿力を上げることはできませんから、保湿効果のある浸透する成分が配合されているケア商品をつかった後で、肌に膜を張って守るためにワセリンを塗るのが効果的です。

 

浸透するタイプのケア商品を使っても、その成分が肌の外側へ蒸発してしまっては保湿力を高めることはできません。
ワセリンで蓋をすることで保湿力を高めて、急激に起こる肌の伸びに対応できるしなやかな素肌づくりを目指しましょう。